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言語を学ぶ人におくる名言(1)

  • 執筆者の写真: 校長
    校長
  • 2019年2月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年2月7日

今日ご紹介するのはカトー・ロンブ(Kató Lomb)の言葉。カトー・ロンブはハンガリー人で1909年4月8日にハンガリーのペーチに生まれました。大学で物理学と化学の学士号を取得したが、卒業後に生活のために英語の勉強にとりかかりました。その後は翻訳者・通訳者として、世界初の同時通訳者のひとりとなりました。

そんなロンブ・カトーは、16言語(ブルガリア語中国語デンマーク語英語フランス語ドイツ語ヘブライ語イタリア語日本語ラテン語ポーランド語ルーマニア語ロシア語スロバキア語スペイン語ウクライナ語)を操り、それを使って収入を得ていたといいます。彼女にとっては、言語は知的好奇心を身たちてくれるものであると同時に、実際的に役にたつものでした。

そんな彼女はこんな言葉を残しています。

“Solely in the world of languages is the amateur of value.

Well-intentioned sentences full of mistakes

can still build bridges between people.” ― Kató Lomb


「カタコトで文法などの間違いがあっても、善意ある言葉は人と人をつなげるもの」ハンガリーには「これは中途半端の知識よりは知らないほうがいい」ということわざがありますが、言葉はカタコトでもいいから、学ぶことで人の気持ちに寄り添っていけるということなのではないかと思います。


語学を勉強している人にとっては考えさせられる一言ですよね。


学んだ外国で話すとき、発音、文法、言葉の言い回しなどのミスが気になって「上手に話せないと恥ずかしい思いをするし、話したくない」という気持ちが先行してしまうことがありますが、人と人とは意外なほどにカタコトで通じ合うものです。正しい表現以上に、話したいという姿勢が人の気持ちを動かすのではないでしょうか。少なくともほとんどの聞き手は初心者ががんばって話す言葉に熱心に耳を傾けてくれるものです。





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