言語を学ぶ人におくる名言(２)

ロジャー・ベーコンは、「驚嘆的博士」（Doctor Mirabilis）とよばれた13世紀イギリスの哲学者。

ベーコンの学問はイスラム圏の科学者たちの著作に由来するものが多く、そのことがベーコンに当時のヨーロッパの学問における問題点を気づかせることになったといいます。

そんなベーコンはこんな言葉を残しています。

“Knowledge of languages is

the doorway to wisdom.” ‒ Roger Bacon

言語の知識は知恵への扉である。 ロジャー・ベーコン

当時の学者たちは翻訳された書物を使って研究に勤しんでいましたが、聖書やギリシア哲学の書物には誤写と誤訳が多く、原典からはかけ離れることもしばしばありました。そこでベーコンは 研究者たちに聖書の原典の言葉、ギリシア語、ヘブライ語を学ぶことを求め、 当時としては珍しく理論だけでなく経験知や実験観察を重視したので近代科学の先駆者として歴史に名を残しました。