初級中国語でつまずかないようにするには?
- 校長
- 2020年4月13日
- 読了時間: 3分
「中国語は漢字がわかりやすいから大学で第二外国語に選んだ」
「発音が難しい印象がある」
「中国語の文法は英語と似ているらしいから勉強しやすいかも」
ぱっと見は漢字だらけの中国語ですが、聞くと全く何を話しているかわからない、初めて中国語を学ぶ方からはそんな感想を良く耳にします。
大まかに言うと中国語と日本語は以下のような違いと共通点があると言えます。
●中国語と日本語が似ている点
1. 文字
中国語は一部の文字が簡略された簡体字なので、その点は注意しましょう。
例えばこんな風に簡略化されています。なんとなくわかる簡体字と同じ漢字とは思えないものまで色々あります。
例)義→义 豊→丰 請→请 鉱→矿
2. 文法の一部
所有の的、場所の置き方、数字の言い方、単語の修飾の仕方、など勉強すればするほど多くの共通点があると感じます
例)
・私の友達→我的朋友
・一万六千人→一万六千人(英語みたいにten thousandにはならないので感覚的に数字が理解しやすい)
・真珠の耳飾りの少女→戴珍珠耳环的少女(動詞と目的語の場所は入れ替わりますが、英語のgirl with a pearl earringのように後ろからは修飾しないので、日本人には感覚的に理解しやすい)
3. 単語
中国語由来の単語、日本語由来の単語どちらも多くあります。
漢字が中国語に由来するということだけでも多くの言葉が中国語由来であることがわかります。
山、川など自然を表すものから、仁、礼、愛など人と人の関係を表すものまで実に多岐に渡っています。
一方近代は日本語由来の単語も多く中国語の中に取り入れられています。例えば社会、科学,主義、雑誌と言った近代化を象徴する単語から最近では弁当などの単語も中国語の中に取り入れられるようになりました。
勉強すればするほど日本語の知識が生かされるのも中国語だからこそですね。
●中国語と日本語が異なる点
1. 発音
これが一番の違いと言って良いでしょう。特に声調を有する中国語は世界の言語の中でも少数派で、声調のコツをつかむことが上達への近道と言えます。また日本語にはないそり舌音、有気音、一部の母音などの発音も要注意です。中国語にはたくさんの方言があって、実は多少発音がずれても会話には影響がないこともありますが、声調を外してしまうと本当に通じなくなってしまうので最初は根気よく声調に気をつけて勉強しましょう。
2. 文法の一部
中国語と英語の文法が似ているというのは、主には主語+動詞+目的語という順番です。
例えば、我(わたし)你(あなた)喜欢(好き)という三つの単語を並べて文を作ると、中国語は英語と同じような順番で並べるということがわかります。
我喜欢你(わたしはあなたが好きです)
I like you.(わたしはあなたが好きです)
日本人が中国語を学ぶときは特に主語+動詞+目的語という語順を意識するようにしましょう。また日本語はしばしば主語を省略しますが、中国語の方は日本語よりも省略する頻度は少ないので、主語を抜かして話さないようにするのもコツです。
また中国語には英語のように格変化が起こりません。whoがwhomになるようなことはなく、谁はいつになっても谁のままでOKです。また動詞が時制によって変化することもありません。その意味では最初は非常にシンプル(その分やればやるほど奥深いのですが)にルールにそって学んでいけば、単語を並べるだけでそれなりに話すことができます。
色んな言語の違いを挙げましたが、中国語を学んでいく上で初級者がまず意識したいのは下の二つ。
1. 発音 2. 基礎文法(特に動詞と形容詞の使い方)
これさえできればあとは積み重ねるだけでぐんぐん上達します。
ぜひ一緒に頑張りましょう!
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